Q6:未病改善のために何をすればいい?
神奈川県は平成29年3月29日に「かながわ未病改善宣言」を発表し、健康寿命を延ばすため「未病を改善する」取り組みを進めています。
これまでご紹介した「未病指標」を測定して、自分の未病の状態を知った上で、今度はどのように自分なりに未病を改善していくかを考えていきましょう。まず、未病改善の基本となるのが、「食」「運動」「社会参加」という下の3つの柱です。それぞれについて、気を付けるべきポイントについてご説明します。
「食」……毎日の食生活を見直し、朝食は抜かず、1日3食・栄養バランスのよい健康的な食生活を心掛けます。このほか、定期的に歯科にかかり、心身の機能の低下につながる口腔機能が虚弱となる「オーラルフレイル」にも十分に気をつけましょう。
「運動」…日常生活でスポーツなど身体活動を行う習慣をつけていきます。筋肉や骨の強化、肥満防止、糖尿病や高血圧など生活習慣病の予防に重要です。運動器の障害のために立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の予防や進行防止、質の高い睡眠も心掛けましょう。
「社会参加」…食事と運動だけでなく、人と人の出会い・交流が、実は未病改善にとても大切です。大げさなことでなくても、対面以外に、友人や家族と電話やメール、SNSなどを活用して交流したり、買い出しや移動などで困った時に近所で助け合える知り合いを意識してつくったり、自分に合う方法で無理なく社会参加を続けていきましょう。
いかがでしょうか。未病改善、健康づくりのカギは「食事」「運動」「社会参加」の3つ。これをしっかり覚えて、ご自身の生活習慣を少しずつでも改善していきましょう。
監修:成松宏人 文:一般社団法人ハイジアコミュニケーション 参考:神奈川県HP