2024.10.8 習慣化アプリを活用した共同研究「みらい・みんチャレ スタディ」のパイロット研究が学術誌に掲載されました
神奈川県みらい未病コホート研究の一環として実施している共同研究「デジタルピアサポートアプリ『みんチャレ』の行動変容へのインパクト評価に関する研究(略称:みらい・みんチャレ スタディ)」についてご報告します。今般、本研究のパイロット研究の成果をまとめた論文が学術誌「JMIR Formative Research」に掲載されました。
「みんチャレ」とは、共同研究先であるエーテンラボ株式会社が、オンライン空間で同じ境遇の仲間同士が励まし支え合いながら気軽に自分の目標達成に向け取り組む「デジタルピアサポート」に着目して、開発した習慣化アプリのこと。本研究はこのアプリの活用によって、参加者の行動(ウオーキング)が変わり、継続するかどうかを調べることを目的としました。また、行動の変化に関連する要因は何かの確認も試みました。
神奈川県庁職員および同県自治体職員63名に3ケ月間、みんチャレを活用していただき、最大5人1組で匿名の仲間と毎日歩数を報告し合い、開始前の1週間とアプリ利用中の3ケ月の歩数平均を比較しました。アプリの継続利用率は98%で、実施期間中の1日当たりの歩数平均は開始前1週間に比べ、約20%(1,182歩)増加しました。また、体重、体脂肪、血圧も開始時に比べて、減少しました。詳しくはこちらのリリースと論文をご参照ください。
現在、本研究では、県庁や自治体職員に続き、神奈川県みらい未病コホート研究の参加者、約100名を対象とする「みらい・みんチャレ スタディ」を実施中です。遠隔での保健指導サービスへの活用等を通じた成果の社会実装を目指し、研究を進めていきます。