2024.10.30 神奈川県みらい未病コホート研究に関する新しい論文が国際科学雑誌「Current Developments in Nutrition」に掲載されました
神奈川県みらい未病コホート研究のデータを活用した新しい論文「Holistic Evaluation of the Gut Microbiota through Data Envelopment Analysis: A Cross-Sectional Study」が国際科学雑誌「Current Developments in Nutrition」のオンラインに掲載されました。共著者は、神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科(SHI)卒業生の松木大造さんと中村翔准教授、卒業生の西山未南さん、成松宏人教授。
本論文は、データ包絡分析法(DEA)を使用することで腸内細菌叢の環境を効率性スコアによって評価し、より良い腸内環境をつくるために必要な生活習慣要素を特定しようと試みたもの。生活習慣を基にどれくらい良好な腸内環境を効率的に獲得しているかを反映する効率性スコア(0から1までの値)を各参加者について算出し、このスコアと性別、脂肪摂取量、ヨーグルト摂取頻度が関連していることを突き止めました。個人がより良い腸内環境を獲得するために必要な腸内細菌の目標値が明らかになったことで、今後、プロバイオティクスやプレバイオティクスの摂取などの介入研究を進めていく際への応用が期待されます。